保育士養成専門学校と大学部との就職率の違い
近年需要が増している保育士ですが、国家資格であるということをご存知でしょうか。保育士は国家資格でありながら教養課程を修了することで得られる珍しい資格です。そして近年では専門学校を経て目指す人が増加傾向にあります。そもそも大学・短期大学部との大きな違いはその就職率にあります。
保育士は他の職種に比べても比較的専門学校を卒業した人が多く就職する傾向にある職です。具体的な数値で表すと、大学・短期大学部卒業者の就職率が70%前後であることに対し、専門学校卒業者の就職率は80%に到達しています。この傾向はここ15年ほど揺らぐことがなく安定した数値を記録しています。では、なぜ専門学校卒業者の就職率が高いのでしょうか。
その理由はカリキュラムにあります。就職難が騒がれる現代の日本では社会性と共に「専門知識・専門技術」の有無が大きな評価の一つとなります。その専門的技術をより深く学べる場が専門学校であり、早いうちから多くの技術を習得できることにつながっています。また、生徒の意識も大学や短期大学部とは大きく違います。
幼稚園教諭・保育士になりたいという大きな志を持った生徒が多く入学してくる場です。全員の意識が相対的に高いことにより切磋琢磨し合いながら技術力や知識面を磨いていくことが可能であるため、保育に対しての喜びや悩みを共有し合いやすい環境が出来、教養課程の終了までに確固たる目標をもって就職を選ぶ保育士の方が多くなっています。